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2004年度以前の研究
厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業によるMSM (Men who have Sex with Men)とHIV感染予防対策に関する研究の研究成果(2000~2008年)
- 2002年度~2004年度 研究報告書
厚生労働科学研究費補助金 エイズ対策研究事業 男性同性間のHIV感染予防対策とその推進に関する研究
主任研究者:市川 誠一(名古屋市立大学大学院看護学研究科)
2004年度以前の研究一覧
| HIV感染症の動向と予防介入に関する社会疫学的研究(木原正博) 2000(平成12)年~2002(平成14)年 |
| 分担研究者 |
研究成果報告年 |
研究名 |
分析対象者数 |
研究結果 |
研究成果と意義 |
実施場所 大阪 |
男性同性間におけるHIV感染の動向と予防介入に関する社会疫学的研究(市川誠一) |
2000(平成12)年
~
2002(平成14)年 |
MASH(Men And Sexual Health)大阪によるSWITCH2000~2002における臨時HIV/STD検査会と質問紙調査 |
検査受検者数
2000年: 249件
2001年: 403件
2002年5月: 150件
2002年8月: 152件質問紙回答者数
2000年: 245件
2001年: 399件
2002年: 301件 |
2000(平成12)年から2002(平成14)年までの期間での HIV抗体陽性率は 1.3%~2.4%で、梅毒TPHA抗体陽性率は 14.6%~19.4%。
検査会参加者のHIV抗体検査の生涯受検率は、1999年で 19% 、2000年で26% 、2001年で24%、2002年で34% と、上昇傾向にあった。
特定相手とのアナルセックス時のコンドーム使用割合は、1999年で 37% 、2000年で40% 、2001年で35%、2002年で 45%であった。 |
疫学研究者、ゲイ・コミュニティ、医療専門家間の協働による、「ゲイ・フレンドリー」な無料HIV/STD検査会が実施された。NGOは、ゲイバーでHIV/STIに関する勉強会を実施し、ボランティアスタッフによるコンドームアウトリーチを、ゲイバーやクラブイベントなどで実施した。これらの研究成果に基づき、厚生労働省はMSMに対するHIV予防施策の推進を図るため、「同性間性的接触におけるエイズ予防対策に関する検討会」を2002(平成14)年より実施することした。 |
実施場所 東京 |
男性同性間におけるHIV感染の動向と予防介入に関する社会疫学的研究(市川誠一) |
2000(平成12)年 |
MASH東京による新宿2丁目地区でのMSMを対象としたクラブ・イベントでの調査 |
493件 |
10代の若いMSMのHIV/STIに関する知識は低く、アナル・セックス時のコンドーム使用頻度も低かった。 過去6ヶ月間における「ウケ」のアナル・セックス時に、特定相手とのコンドーム使用率は、15歳から19歳のMSMで12%、20歳から24歳で36%、25歳から29歳までで42%、30歳から39歳までで32%であった。HIV抗体検査の生涯受検率は25%であった。 |
ゲイバー、ゲイショップ、ゲイサウナへのコンドーム・アウトリーチを実施。
若年層やコンドーム不使用層に対して、感染予防に必要な情報と環境を、整備していく必要がある。 |
2002(平成14)年 |
南新宿検査・相談室でのHIV抗体検査受検者調査 |
|
2002年の東京都南新宿検査・相談室の男性受検者数は5,184人で、うちHIV抗体陽性者数は81人(1.56%)。この陽性者数に占めるMSMは68人(84.0%)であった。同検査・相談室におけるMSM間のHIV感染割合は、1995年の1.6%から2002年には4.4%に増加した。 |
東京都内MSM間でのHIV感染割合の増加に伴い、南新宿検査・相談室の開設時間帯を広げることに決定した。 |
実施場所 サンフランシスコ& 東京 |
男性同性間におけるHIV感染の動向と予防介入に関する社会疫学的研究(市川誠一) |
2000(平成12)年 |
米国在住の日本人MSMにおけるHIV感染リスクと受検行動に関する研究 |
41件 |
HIV検査でカウンセリングを受けた割合は米国では85%のものが受けており、日本在住時の検査では29%と低い率であった。検査時のカウンセリングに対する満足度は、米国でのカウンセリングの82%に対し、日本でのカウンセリングには50%であった。 |
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実施場所 インターネット |
|
1999(平成11)年 |
インターネット調査 |
有効回答者数1,025人 |
http://www.joinac.com/tsukuba-survey/ |
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2001(平成13)年 |
わが国における若者の自殺未遂経験割合とその関連要因に関する研究 |
有効回答数2,095人 |
http://www.health-issue.jp/suicide/ |
男性同性間におけるHIV感染の動向と予防介入に関する社会疫学的研究(市川誠一) |
2001(平成13)年 |
インターネットによるMSMのコンドーム使用行動の心理・社会的要因に関する研究(SPIRITS Wave 1) |
388件 |
アナル・セックス時におけるコンドーム常用率は10代が最も低率で、過去1年間での非使用者は半数以上を占めた。その他の年代での常用率も11.1%~47.8%と低率だった。アナル・セックス時の低いコンドーム使用率は、相手を信用、信頼している、愛しているという感情や関係性に起因していることが示唆された。 |
インターネット利用者に対する予防介入の必要性が示唆された。
コンドーム使用を単に呼びかける画一的な予防メッセージでは、予防介入として十分ではない。 |
2002(平成14)年 |
インターネットによるMSMのコンドーム使用行動の心理・社会的要因に関する研究(SPIRITS Wave 2・中間報告) |
509件 |
コンドーム使用は、最高齢層(50-64歳)と最年少層(15-19歳)で最も低率であった。その場限りの相手とのセックスで挿入される場合にコンドームを使用しない者は、特性不安、孤独感、抑うつの状態が有意に悪いことが示された。 |
HIV/STIの知識の普及のみならず、リスク行動に関連のある心理・社会的な背景に配慮した予防介入プログラムの必要性が示唆された。 |
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| 男性同性間のHIV感染予防対策とその推進に関する研究(市川誠一) 2002(平成14)年~2004(平成16)年 |
| 分担研究者 |
研究成果報告年 |
研究名 |
分析対象者数 |
研究結果 |
研究成果と意義 |
実施場所 大阪 |
大阪地域における男性同性間のHIV感染予防対策とその推進(鬼塚哲郎) |
2003(平成15)年 |
MASH大阪による大阪・堂山でのMSMを対象としたクラブ・イベントでの調査 |
626件 |
コンドーム・アウトリーチによってHIV関連情報へのアクセスが促進されたが、このことによってセイファーな性行動変容が促されたとは一概には言えない。
過去1年間でのHIV抗体検査受検経験は31.4%。過去6ヶ月間の特定相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は39%、その場限りの相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は54%。 |
コミュニティペーパーSaL+が、ゲイバー、ゲイショップ、ゲイサウナなどで配布される。ゲイコミュニティの発行は、ゲイNGOとゲイ商業施設のネットワークを強化していくこととなった。 |
2004(平成16)年 |
MASH大阪による大阪・堂山でのゲイ向けクラブ・イベント&HIV予防啓発イベント調査 |
607件 |
クラブ・イベント参加者間のHIVに関する関連知識・コンドーム使用・HIV抗体検査受検率は上昇していることが分かった。
過去1年間でのHIV抗体検査受検経験は35.7%で、特定相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は46.4%。 |
過去1年間でのHIV抗体検査受検率は、1999年19%であったが、2004年には36%まで上昇した。HIV検査イベントが終了したにも関わらずHIV抗体検査率が上昇したのは、SaL+での情報提供が有意に影響していることが示唆された。 |
HIV抗体検査受検者に関する調査 |
333件 |
HIV抗体検査の生涯経験率は58.6%。過去1年間でのHIV抗体検査受検経験は36.3%。
過去6ヶ月間のアナル・セックス時のコンドーム常用率は39.6%。 |
NPO法人CHARMは、大阪府・大阪市から委託を受け、毎週土曜日午後に大阪・堂山地区で、HIV/STI検査を無料匿名で実施している。 |
実施場所 東京 |
東京地域における男性同性間のHIV感染予防対策とその推進(市川誠一) |
2002(平成14)年 |
MASH東京による新宿2丁目地区でのMSMを対象としたクラブ・イベントでの調査 |
539件 |
商業系ハッテン場利用経験あり群のほうが、予防知識の正答率や予防事業の認知度、アナル・セックス時のコンドーム使用頻度、HIV検査受検割合が高かった。
HIV抗体検査の生涯経験率は43.3%で、過去6ヶ月間の特定相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は40.1%、その場限りの相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は46.5%。 |
2003年にゲイNGOのRainbow Ringが「デリヘルプロジェクト」を実施し、アウトリーチ活動に若いMSMを巻き込んでいった。クラブやハッテン場でのアウトリーチも始まり、MSM間でのHIVの可視化を促していった。様々なデザイナーやアーティストによりコンドーム・パッケージのデザインが行われ、それらのコンドームを配布することで、コンドームをより身近なものとしていった。
2003(平成15)年8月にコミュニティ・センターaktaが開設される。 |
2003(平成15)年 |
532件 |
HIV抗体検査の受検行動は上昇し、HIV予防啓発活動を行っているNGOの認知も上昇した。HIV抗体検査の生涯経験率は25.3%で、過去6ヶ月間の特定相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は59.1%、その場限りの相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は65.9%。 |
実施場所 名古屋 |
名古屋における男性同性間のHIV予防対策とその推進(内海眞) |
2001(平成13)年 |
NLGR(Nagoya Lesbian & Gay Revolution)での臨時HIV/STI抗体検査 |
検査受検者数 148件 |
HIV抗体陽性率2.7%(4件)。 |
2004年に、HIV予防啓発の拠点スペースである3Nが設置された。 |
2002(平成14)年 |
検査受検者数 304件 |
HIV抗体陽性率2.3%(7件)。 |
2003(平成15)年 |
検査受検者数 346件 |
HIV抗体陽性率1.2%(4件)。 |
2004(平成16)年 |
検査受検者数 439件 |
HIV抗体陽性率2.7%(12件)。 |
実施場所 福岡 |
福岡における男性同性間のHIV予防対策とその推進(山本政弘) |
2003(平成15)年 |
福岡のゲイ・イベント参加者(バレーボール、テニス大会)への調査 |
60件 |
過去6ヶ月間のHIV抗体検査受検率は26%で、挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は31%。 |
ゲイNGOのLove Act Fukuokaが設立され、医療関係者やコミュニティ・ヘルスセンターとの連携がはかられていく。 |
2004(平成16)年 |
福岡のゲイ・イベント参加者への調査 |
63件 |
過去1年間のHIV抗体検査受検率は30%で、特定相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は49%、その場限りの相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は55%。 |
ゲイNGOのLove Act Fukuokaが設立され、医療関係者やコミュニティ・ヘルスセンターとの連携がはかられていく。 |
実施場所 全国 |
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2002(平成14)年
2003(平成15)年 |
国民向けエイズ広報の普及に関する調査 |
満16歳以上の男女
(全国)4230件 |
映画館、バス、携帯電話、インターネットで行われているHIVキャンペーンの一般的認知は低かった。 |
啓発対象層を明確にする必要があり、広報の手段や内容は、対象層への訴求性を高める工夫が必要。 |
実施場所 インターネット |
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2003(平成15)年 |
インターネットによるMSMのコンドーム使用行動の心理・社会的要因に関する研究(SPIRITS 2) |
2,062件 |
アナル・セックス時にコンドームが常用されない背景に、心理的要因が有意に関連し、挿入される側のコンドームの非常用とメンタルヘルスに有意な関連があった。
過去1年間のHIV抗体検査は23.7%で、過去6ヶ月間の特定相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は24.5%、その場限りの相手との挿入されるアナル・セックス時のコンドーム常用率は33.5%。http://www.joinac.com/spirits-wave2/ |
インターネットによる介入の必要性が指摘された(インターネットによる介入は、2006年に実施された)。 |
実施場所 首都圏、東海、近畿、福岡地域の保健所 |
|
2004(平成16)年 |
保健所におけるカウンセリング相談の実施に関する調査 |
205の保健所 |
性について、およそ80%の保健所で、踏み込んで聞けない、聞きたくない、という現場の抵抗感があった。 |
MSM受検者にとっての受検環境を改善するために、質的な内容を含む検査体制のワークショップ、セミナー等を実施する対策が必要。 |

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